軍艦島は2019年に台風17号の被害のため上陸禁止となってましたが、2020年2月21日より上陸ツアーが再開されたので行ってきました。
軍艦島コンシェルジュを選んだ理由
私が軍艦島コンシェルジュの上陸ツアーを選んだのは、参加する前の不安を解消するための情報が明記されていたからです。
不安① 上陸できなかったらどうしよう
軍艦島は岩礁をコンクリートで覆ってできています。そのため波が高いと船を島に近づけることができず、上陸できない場合があります。
不安② 船酔いしたらどうしよう
どんな船で行くんだろう?小さい船は揺れて船酔してしまうかも。
上陸ツアーを行っている5社を比較した結果、上陸率94%(普通は70~80%)船に横揺れ防止装置がついていて船酔いを70%軽減してくれるという軍艦島コンシェルジュの上陸ツアーを利用することにしました。上陸率と船の揺れについては公式サイトで公開されています。
上陸プランの種類

軍艦島コンシェルジュで軍艦島に上陸できるプランは三種類です。
3つとも『周遊+上陸』で同じ船に乗りますが、特典の有無などの違いがあります。
料金形態は基本的に“乗船料+軍艦島利用料+特典”となります。
通常プラン(平日 4,000円・土日祝 4,500円)
乗船券と軍艦島利用券のみのシンプルなプラン。
軍艦島コンシェルジュ店舗受付をした先着順で乗船となるので、眺めの良い席を選びたければ早めにいって並ぶ必要があります。
受付が一番乗りでも、以下の優先プランの人が乗船したあとにしか乗れません。
優先プラン(平日 4,900円・土日祝 5,400円)
通常プラン+優先乗船権・軍艦島デジタルミュージアム入場料半額の特典が付いたプラン。
上陸ツアーの受付は軍艦島ミュージアムで行い、そこで優先乗船チケットが配布されます。
行きのみですが優先的に乗船できるので、眺めの良い席を確保しやすいです。
乗船前にミュージアムで軍艦島の歴史を学ぶことができ、乗船後も引き続き見学できます。
プレミアムプラン(平日8,000円・土日祝 9,000円)
8つの特典が付いた豪華なプラン。
・軍艦島ミュージアム観覧付
・船長と一緒に記念撮影
・船で一番景色が良い3階窓際席に座れる
・オペラグラス・酔い止めバンド(船酔い対策)、麦わら帽子、ブランケット貸し出し(冬場)、レインコート貸出(雨天上陸時)
・周遊時に船の前方デッキへ案内 ※気象海上条件の良い時に限る
・上陸時、一番最初に下船できる など
ちょっと高額ですが、船内では専属スタッフがついてくれたりと至れり尽くせりのプランです。
実際に軍艦島へ行ってみた!
今回は“通常プラン”を利用しました。
受付開始時間になったら店舗前で誓約書に記入し番号札をもらいます。この番号札が乗船時の整理券となります。

店内で受付をし、見学者証と軍艦島利用券を受け取ります。
軍艦島利用券は上陸できなかった場合に返金の引換券になります。また、帰りの船で行われる抽選会の抽選券にもなるので失くさないようにしましょう!

この日は軍艦島のゆるキャラ、ガンショー君がいました♪

集合時間になったら番号順に桟橋に並びます。
優先席の人が先に乗船するため、けっこうな時間並んだのに眺めの良い席はほとんど埋まってしまいました。こういう思いを味わいたくない場合は「優先プラン」か「プレミアムプラン」をおススメします。
どんな船で行くのか?

軍艦島コンシェルジュの船はこちらのジュピターです。船内はとてもきれいで、トイレも5か所あり快適でした。船室は三階建てになっています。
2階席
2階には室内席とオープンデッキ席があります。室内の窓側席はプレミアムプラン利用者の指定席となっていました。
1階席
1階がメイン客席となり、こちらも室内とオープンデッキ席があります。室内は暖房が効いて暖かく、窓も大きくて景色がよく見えました。
2階も3階もデッキ席には屋根があり、思ったより風の吹込みはありませんでした。
船内ではオリジナル映像や、専属ガイドによる炭鉱と近代化の説明や三菱の歴史の説明を聞くことができます。
各船室にはスタッフが配置され、揺れが大きくなってきたら船酔い対策の飴をくれたり、ゴミをすぐに回収してくれたりと船内の様子を見守ってくれて安心感がありました。
ボトム席
公式サイトには載っていなかったのですがボトム席があり、行きは2・3階の席がなくこちらに座りました。
小さな窓がありますが、立ち上がってのぞき込まないと外は見えません。
景色は楽しめないと思ってましたが、長崎港内を航行中と軍艦島周遊中は1階後方デッキへと案内してくれました。
ただし外海に出ると座席に戻らなければいけないので、 女神大橋を過ぎてから周遊ポイントに着くまで外の景色を見ることはできませんでした。
おススメの席は?

長崎港内には様々な産業世界遺産があり、女神大橋を過ぎたあとも海側からしか見られない景色がたくさんあります。「せっかくだからすべて楽しみたい!」という方は2階席か3階席がいいかなと思います。
ただ、ボトム席は周遊時に前方デッキから軍艦島を眺めることができたのが個人的にとてもよかったです。
周遊時に展望デッキに出れたのはプレミアムプラン利用者とボトム席利用者だけだったので、間近で軍艦島を見たい方は意外とありかも。
また、ボトム席だと静かに眠れて船酔い対策にもなります。
軍艦島に到着!

行きは世界遺産などを見ながらゆっくりと40分ほどかけて向かい、軍艦島に近づいたら島の西側を周遊します。
船を旋回し左右どちらの席からでも見れるようにしてくれるので写真もバッチリ撮れます。 一番軍艦にみえるのが西側からの眺めだそうなので、しっかり写真に収めましょう!

島内は見学エリア以外立ち入り禁止です。3か所ある見学エリアではツアーガイドさんが当時の様子を写真を交えて説明してくれます。この日のガイドさんは、島内を移動中に受けた質問をその場でみんなにシェアして解説してくれました。

日本最古の鉄筋コンクリートマンションといわれる30号棟は第3見学ポイントから見れます。こちらは崩落も時間の問題ということでした。
軍艦島コンシェルジュならではのイベント
帰りの船内ではガンショー君のグッズやお菓子が当たる抽選会が開催されます。これが思いのほか盛り上がって楽しかった。
また、カステラアイス(ガンショー君パッケージver.)の船内販売も。私は寒いので買わなかったけど結構みなさん買ってましたね。暑い日は美味しいだろうなぁ。
4回乗船すると一回無料になるスタンプカードも希望者には配布されます。
トータル3時間弱くらいで帰港となります。
軍艦島にいくときの注意点
①船酔い対策はしっかりと!
船酔いには天候や船の大きさも関わってきますが、自分でできる対策もあります。
酔い止めバンドという手首につけるバンドもあるので、心配な方は購入してもいいかもしれません。軍艦島コンシェルジュの売店やネットでも購入できます。
せっかく上陸できても船酔いしてしまったら楽しさも半減ですよね。しっかり対策をして軍艦島を楽しみましょう。
②服装について
上陸した当日は2月下旬で気温13℃の予報。乗船前は暖かく感じていましたが上陸後は場所によって風が強かったため、しっかりと防寒できる服装で行った方がいいです。
夏は直射日光が強く島内に日陰がないため、つばの広い帽子や飲み物を持参するといいそうです。 (ガイドさん談)
また安全確保のためヒールのついた靴は禁止だったり、3歳未満の子どもは乗船できないなど上陸の注意事項があるので確認しておきましょう。
③上陸できないときもある
もし上陸できなかった場合、その日は残念ながら諦めるしかありません。
晴れていても波がうねって上陸できなかったり、逆に多少の雨でも上陸できることもあります。2017年に訪れたときは雨でしたが無事に上陸することができました。
長崎には軍艦島以外の見どころもたくさんあるので、上陸できなかったとしても別の観光を楽しんでくださいね。
軍艦島コンシェルジュへのアクセス
公共交通機関で行く場合
市電で行く場合、最寄りの電停は『大浦海岸通り』です。
長崎駅から行く場合は途中で市電を乗り継がなければいけないので注意が必要です。
車で行く場合

軍艦島コンシェルジュには専用駐車場がありません。
軍艦島コンシェルジュの事務所に一番近いコインパーキングは「県営常磐駐車場(南側)」です。クルーズ船の入港日は観光バスの専用駐車場になりますが、通常は余裕があります。
今回はこちらの駐車場を利用し、上陸ツアーの出発前から帰ってくるまでで900円でした。

県営常盤駐車場料金(南側)の料金表
8:00~18:00 | 18:00~8:00 | |
---|---|---|
普通車 | 100円/30分(上限 1,000円) | 50円/30分(上限 800円) |
大型車(2.5m以上) | 600円/30分(上限 2,400円) | 300円/30分 (上限 2,400円) |
軍艦島コンシェルジュを利用した感想
想像以上に船の乗り心地がよく、船内スタッフの皆さんも笑顔で接客してくれ快適にツアー参加することができました。日本の歴史や長崎の歴史を改めて知ることができ、大人の修学旅行という感じ!
軍艦島に行ってみたいと思っている方の参考になれば幸いです。
軍艦島コンシェルジュ
長崎県長崎市常盤町1-60常盤ターミナルビル102号
TEL.095-895-9300
FAX.095-895-9550